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保冷剤を食べると死んじゃう!?!?

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07 /13 2013
ブロ友の osumiさんが衝撃的な記事をアップされていました。




夏場になるとよく使用する保冷剤。

その保冷剤の中にエチレングリコールという化学物質が含まれている場合、
中身を犬が食べてしまうと 
「エチレングリコール中毒」を起こして、
高確率で死亡してしまう、というのです。



エチレングリコールは 俗に言う不凍液です。
自動車のラジエーター等に使用されているものです。

保冷剤で 冷凍庫で凍らせても 固くならないタイプのものは
エチレングリコールが 使用されている場合があるようです。



私が 参考とさせていただいた記事は こちら → 


転載フリーということなので、 そのまま載せさせていただきます。




夏と言うのは言わずもがな、暑くてまいる季節です。
夏場に注意が必要なのは熱中症ですが、
熱中症とは別に、暑い季節に気をつけないといけないこともあったりします。
そのひとつが「エチレングリコール中毒」というものです。

夏場に暑さ対策として重宝されるものに、
「アイスパック」があります。

これはジェルの様なものを冷凍庫で冷やしておいて、
それを首に巻いたり頭に巻いたりして、
ひんやりさせて暑さをしのぐものです。

頭に巻くベルトタイプのものは、
暑い時に頭に巻くとあたまがすっきりしますので、
本を読んだりするときなどは僕もよく使っています。

ところで気をつけないといけないのは、
頭に巻いているだけならもちろん何の問題はないのですが、
かじったりしたときに、中に含まれている成分を口にすると、
中毒を起こしてしまう可能性があるという事です
(ワインに甘み成分として混入し、
 人が死ぬと言う事故は今も世界中で起こっているそうです)。

中身の成分が高分子ポリマーなどだけであれば問題はないと思われますが、
怖いのは、「エチレングリコール」が成分として入っている場合です。

エチレングリコールは甘い味がするため、動物がかじって穴を開けた場合、
中から出て来たものを喜んでぺろぺろと舐めてしまう可能性があります。
すると、エチレングリコール中毒になってしまう可能性があります。

エチレングリコールは肝臓で代謝され、
グリコアルデヒドやグリコール酸エステル、シュウ酸エステルなどが産生されます。
時間とともにどの代謝産物が作られるかによって臨床症状が異なります
(だから、熱中症かなと思ってみていたら、
 実はエチレングリコール中毒だったという事もあり得るのです)。

ステージ1は最初の30分から12時間で起こるもので、
嘔吐、精神状態低下、神経症状、多飲多尿が見られます。

ステージ2は12~24時間で見られ、貧脈や呼吸速迫が起こります。

最終段階のステージ3は半日~一日以上たってからなるものですが、
最終的に産生されたシュウ酸カルシウムによって腎臓がダメージを受け、
腎不全になって高率で死亡します。

エチレングリコールが怖いのは、
「なんかふらふらしているけど様子を見よう」
と言っていると、あっという間に腎臓までやられてしまい、
腎不全で死んでしまうという事です。

しかも、ステージが進んだ後で治療を始めても、
もうすでに体の中ではシュウ酸カルシウムが作られてしまい、
手遅れになってしまいます。

治療としては、早く連れて来てもらった場合は吐かせたり、
胃洗浄を行ったりもしますが、
もう体がエチレングリコールを吸収してしまっている場合は、
「エタノールの静脈注射」が基本的な治療となって来ます。

これは、肝臓で
「エチレングリコール→代謝→毒性物質」
という変化が起こる前に、
肝臓の同じ代謝回路でアルコールを代謝しないといけないようにさせ、
エチレングリコールの代謝を競合阻害させようと言うものです。

エタノールを注射すれば、当然血中エタノール濃度が上がって体は酔っぱらうのですが、
エチレングリコールが分解されてシュウ酸カルシウムが作られてしまえば、
動物は死んでしまいますので、犬が酔っぱらった状態になってふらふらになろうが、
そんな事は言っていられません。

問題は、エタノールの注射が間に合うか、ということです。
注射をしたとしても、時間が間に合わずにエチレングリコールが分解されて、
毒性物質が作られてしまえば、それでもう"アウト"です。

また、エタノールを入れて競合させても、
あまりに多くのエチレングリコールを体が吸収してしまっていれば、
競合しきれず、毒性物質が作られてしまう可能性があります。

僕も以前、アイスノンを食べた犬を治療してところ、
治療の甲斐なく死んでしまった事がありますが、
他の獣医師と話をしていても、
「症状が出て来たら、だいたい死んじゃうね」
ということで、死亡率の高い、怖い中毒であるのは間違いないようです。

ポイントを抜粋しておくと、

・身近にある中毒物質なのに、危険性を知らない人が多い
・「パックを食べた」たという禀告がないと、診察してもまず分からない
・毒性物質が出来てしまった後ではほぼ手遅れ

ということです。

早い対処が必要なのに、症状が分かりづらく、
気づいた後では手遅れになっている可能性があるのが怖い中毒です。

血液検査にしても、初期には腎臓の数値は高くありません。
シュウ酸カルシウムが作られて腎臓がダメージを受け始めると、
しだいに腎臓の数値が上がって来るのですが、
数値が上がって来る段階になったら、
それはもうほぼ手遅れという事を意味しているのです。

一番有名なアイスパックというと「アイスノン」ですが、
実はこれにもエチレングリコールは入っているため、
かじって遊んでいたりすると、エチレングリコール中毒になって死亡してしまう可能性があります。

他にも、アイスパックで"食べてはいけない"と書いてあるものは、
エチレングリコールを含んでいる可能性がありますので、
家にアイスパックがある方は、一度、
内容成分を確認しておいた方が良いと思います。

暑い季節は、動物用の暑さ対策としてアイスパックを下にしいてあげるという人も多いとは思いますが、
かじって遊んでいるうちに、甘いので喜んで舐めていて、
中毒となって死亡してしまうという可能性は十分すぎるほどありますので、
「食べられません」と書いてあるアイスパックを、
動物のところにおきっぱなしにするという事は止めておいた方が良いと思います。

日常の生活の中にも、実は危険というものは案外潜んでいるものですので、
よかれと思って用意してあげたもので、
思わぬ事故を起こさないようにご注意いただきたいと思います。

※ この文章は、多くの人に読んでいただきたいですので、
 転載、リンクはフリーとさせていただきます。




この記事は 2009年に書かれているので、
もう周知のものなのかもしれませんが
私は全く知りませんでした。

自分へのメモとして アップさせていただきました。


凍らせたらカチカチになる保冷剤は 安全かといえば
そんなことはないと思われますので
とにかく、ワンコが保冷剤を破ってしまったら
まず、獣医に駆け込んで 
保冷剤の中身をたべてしまった可能性があることを伝えたほうがよさそうです。


osumiさん、とても重要なことを教えていただきまして
ありがとうございました。





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コメント

非公開コメント

No title

うんうん、この記事私もつい最近知りました。
コワいね〜♫
知らない時でも 中身を口にするといけないだろうなあと思って、
保冷剤はめったに使用しませんが、
真夏のお出かけでは、ワンコが直接触れないようにすっごく気を使って使用しています。
イチきなを信用してないのよ、ワタシ。

No title

エチレングリコールって不凍液のことなんだ。
海外ドラマで不凍液を料理に混ぜて殺そうとした
シーンがあったので
不凍液が毒なのは覚えたけど
それがエチレングリコールだとは
知らなかった。

うちの冷蔵庫を慌てて点検。
暑いときにアルミシートに保冷剤をタオルに包んで
置いておくので。

セーフでした(-"-)
やだー。気軽に保冷剤を使ってたわ。
ついでにこの物質の物性安全データを調べたてみたら
まあ、結構な毒性がありました(汗)
皮膚に付いただけでもかなり危険みたい。

今雷がゴロゴロ。
チョビは母にベッタリコンです。

Re: No title

イチきなママさま
いやもう、ビックリでした。
保冷剤って怖いのね~~。
我が家にも一個、「食べられません」って書かれた保冷剤ありました。
凍らせても柔らかいタイプ。
犬には使ってなかったけれど。

ラックなんて ヒマになるとなんでもカミカミするので
変な物は一緒にしていられません。
保冷剤代りにペットボトルを凍らせて タオルにくるんで入れてるけど、
あれ、重いのよね。

ともあれ、保冷剤を使う時はよく気をつけないといけないことが
わかって よかったです。

Re: No title

チョビのお姉さんさま
正確には 不凍液の主成分がエチレングリコールだそうです。
人間の場合は よほどグビグビ飲まない限りは
死ぬようなことにはならないようですが、
ワンコは 手遅れになる場合が多いようですね。
怖いなぁ。

我が家にも一個、「食べないでください」って表記のある
保冷剤がありました。
なんだか齧りそうな柔らかさなので
ワンコには使ったことありませんでしたが、よかったわぁ。

保冷剤って身近にあるものだし、
柔らかい保冷剤って使い心地がいいし、
知らずに使っている人は多いでしょうね。
ワンコの雑誌や 躾けの本にでも
注意喚起してくれたらいいのに。

我が家の周りは あまり雨も雷もありません。
東京で雷雨でも 横浜はまた違うみたい。
チョビ君は雷は 怖がるの?
ワルっこは 雷は全く平気です。
ゴロゴロ雷鳴鳴る中で お腹出して寝てます。
野生は ゼロだな。

No title

あれ?この話・・・・だいぶ前にどこかで読んだ・・・・
エルママさんの所だったと思ったけど違ったんだね。
じゃー、ペピィとかのメルマガで見たのかなー。
昔のアスベストとか、
この保冷剤とか、
身近にあるのに危険なものって結構あるよね。
電池だってそうだしね。

訓練協議会のリボン、おめでとー。
頑張ってたもんねー。
トレーニングチャンピオンになったらガゼットに載るよね。
私、ドッグショーのチャンピオンとかのページ欠かさず見るんだー。
パピヨンの所だけだけど。
ラック君が載ったら、ちゃんと見つけられるかなぁ。
血統書の名前(の一部)前に聞いたよね。
なんかすっごい楽しみー。

Re: No title

kuroさま
このコラムが書かれたのは2009年のことだから、
もう4年前です。
どこかでお読みになっていたのかもしれません。
知っている方にとっては今さらなんですが、
私は全く知らなかったので えーーっ!? そうだったの~~?!
でした。

そうそう、身近にある毒といえば
ヒキガエルもヤバイそうですね。
絶対、傍に寄せたらダメだよ、って教えていただいて
後で調べて驚きました。死んじゃうかもしれないんだー。
ヒキガエルでなくても カエル食べちゃった子が
サナダムシに寄生されたとか、田舎に住む者には
なかなか恐怖の動物達です。

トレーニングチャンピオンはね~~、
今年中になんとか完成させたいです。 ← あくまで希望的予定。
トレチャン完成して JKCに申請して
ガゼットに載るまで 何カ月かかるんだろうね?
飼い主さえ忘れそうだ。
ラックはねー、グッドラックだよ~。

エルママ

横浜市青葉区在住






センター : エル ♀ 
  (2004年3月19日)
  我が家の3パピの 女王様
  2008年秋 アジソン病発症
  2011年 1月17日 永眠








 ラック ♂
   (2006年12月7日)
パピヨンの魅力を世に宣伝
   する営業部長。





  
デューク ♂
   (2006年12月8日)
内弁慶のマイペース。
   意外性の男。





サブレ ♂
(2013年11月15日)
我が家の三男坊 期待の新星