犬は 感情を共有する?
わんこ1月29日にNHKで放送された「プロフェッショナル ー仕事の流儀ー」は
ワンちゃんスペシャルでした。
何だか可愛ゆげな題名ですが、
民放のわんにゃん番組とは さすがにちょっと違っていました。
取り上げられたのは
トリマー、獣医、訓練士でしたが、
一番印象的だったのは 訓練士さん。
ここでどうにかしなければ 殺処分しかない、という
狂暴犬の 更生にとりくんでいる訓練士さんでした。
当然、通常のしつけ教室とは まるで違うものでした。
そのやり方には 賛否両論あるようですが、
そこに預けられた8割の犬が 更生(変な言い方)して
再び飼い主のもとに戻っているのならば
私は 「あり」だと思います。
訓練士さん、足にはプロテクターをしていましたが、
手は素手のまま。 大丈夫なのか?と心配になりました。
だって、飼い主さんを襲って 両腕を骨折させた、なんて犬が預けられているんですよ?
(そんな犬と 訓練し直してまで一緒に暮らしたいと思う飼い主さんも すごい。)
その中にいた、一匹の柴犬、まめぞうくん。
まめぞう君のプロフィールの時に たまたま見ていなかったのですが
8歳の保護犬??
嫌なことをされそうになると 犬とは思えないような声で悲鳴を上げて
なお、それでも相手がやめないと マジ咬みする犬。
爪切り一つでも 大事になっていました。
人間にも 関心がない犬。
その子が ご飯の前に嫌な伏せを強要されて
(こちらでは 犬に自分の本能を抑えるトレーニングとして
ご飯の前に待たせています。シロートは真似するな、と散々テロップが流れます。)
また まめぞう君、ものすごい悲鳴!!
ところで、
わが家の犬達。
ほかの犬の 声にとても敏感。
特に 「負」の感情については とても敏感。
外から、キャンとかガウガウとか 聞こえて来ようものなら
色めき立ちます。
聞こえていないはずの デュークまで。
ところが、TVから聞こえてくる、まめぞう君の、悲鳴には誰も反応なし。
やっぱりTVの音声には 反応しないのかな?と思うも、
実際に まめぞう君の傍にいる ほかの犬達も落ち着いている。
訓練士さんが 近くにいるから犬達は 落ち着いているのかしら?と思っていたら、
訓練士さんが
「まめぞうの目を見てください。キョドキョドしていないでしょ?
通常は あれだけの悲鳴を上げる時は もっとおびえた様子になる。
あの子は あの声をあげれば いやなことをやめてくれると学習したんです。
演技です。」
本気のSOSじゃないから うちの犬も 周りの犬達も
ああ、またやってるな、という反応だったのか。
犬には たぶん 自分以外の者の感情を共有する能力がある、
と思ったことは ほかでもあります。 こちら
訓練士さん、悲鳴を上げるまめぞう君に容赦なく、伏せのコマンド。
やろうとしない まえぞう君に実力行使。
まめぞう君、ガブ~~ッ!!!
訓練士さん、まったくひるまず、まめぞう君をクレートから引きずり出して
叱る、叱る。
もう後がない犬達。
ここで人間と共生できるようにならないと あとは 殺処分。
(更生できなかった犬は この訓練所で一生を過ごすことになります。
自由はないけど、楽しくはないけど、天寿は全うできる。でもきっと限度はあると思う)
文字通り 命がけで犬と向き合い、
なんとか飼い主さんのもとに 犬を戻してやりたいという思いが
画面からも伝わってきました。
それは たぶん犬にも伝わっている。
おそらく人間とコミュニケーションを とったことがない犬達。
でも 保健所ではなく、ここに犬を預ける飼い主さんは やり方がわからないだけ。
ここを 卒業した犬は 幸せに過ごすことができるだろうな。
わが家の犬は ありがたいことに
一度も 人を咬んだことはありません。
歯磨きも 爪切りも 抵抗はしますが 反抗はしません。
(育て方ではなく、元々の 性質だと思っています。)
また、犬ってやっぱり 周りと感情を共有すると 思います。
飼い主がネガティブになると 犬もネガティブになるし、
飼い主が楽しむと 犬も楽しむ。緊張すると 緊張するしね。
そりゃもう、人間同士以上に ダイレクトに伝わっている気がする。
ずっと こういう穏やかな姿を見ていたいな。
プロフェッショナル ワンちゃんスペシャル
2月2日 午前0時10分~1時23分 再放送があります。
見逃した方は 是非御覧あれ。
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